宿題を変えた石川小学校の取り組み

学校全体で取り組んだからこそ変わることが出来た

先生の負担と、ドリル宿題の効果と、その2つがなんとかなれば「ドリル宿題やめます」という大きな宣言をした時に理解が得やすいと思います。
私のほうで手引を作ったんですが、そこに「ドリルだけでは学力はつきません」という部分と、家庭内でも協力してほしいということを書いたんですけど、今の所6割位が賛成してくれています。
それで修正しながら進んでいければいいかなと思っています。

石川スタイル家庭学習

今回新聞に載ったのは、たまたまある会議に出た時に新聞社の方が隣りにいて「こんなことをやるんです」という話をしたんです。

そしたら興味を持ってくれて「いつからですか?」と聞かれたので「今度の金曜日に保護者会があって話をして、そこからやるんです」ということを言ったんですね。
それまでに、先生方や学年主任さん達を集めて「校長先生がやるならそれは理解できるし、いいんじゃない?」ということと、PTA会長さんに聞いても「それいいんじゃない?応援するよ」とみんなに話をしていたんです。
で、新聞社の方が取材に来てくれて。正直、ここまで大きく載るとは思わなかったんですけどね。

そうして新聞社の方に声をかけたっていうのは、自分の中で後戻りできなくしたのもあるんです。
言っちゃうとやるしかないじゃないですか。

あと、言ってしまえば話は大きくなるから、そうなったら、こっちは言い出しっぺなんだけど後はなるようになるか。
大きな議論が起こったりだとか、そうやって話題に上るのが狙いでもあったんです。
結構新聞に載ってからもドキドキしましたよ。

もちろん不安もありました。

宿題やめると言っても今までドリル宿題をずっとやってきているし、急にそれを変えるっていうのもどうかなって思う人が多いだろうなとか。自分の中でも説明をするためにここまでかかってやっと理屈っぽい話ができるようになって説得できるくらいになったり、年号が変わったというのとか、色んなことが絡み絡んでGOという流れになって。
先生方の色んな考えを聞いたりだとか、若手の先生の話を聞いたりだとか、そのあたりは自分の中で力になりました。

私が自分ひとりでやってきたというよりは、先生方の意見を聞いて、先頭に立ってやってはいるけども石川小全体で取り組んでいるイメージはあります。

保護者の理解

保護者の方へは、保護者会を設けて話をしました。

プレゼンをして、その中で「質問があったときには校長の私が答えます」と宣言してHPでアンケートフォームを作ったんですが、書いてくれるんですよ。
それに対して私の方で返信をして、賛成の意見もあれば反対の意見もあって、そこで改善点を見つけてまた1月から始めて、より良いものを4月に提案して正式にスタートできればいいかなと思っています。

今は試行期間ですが、その中でもいろんな課題が見つかってきているので修正すれば上手く進められるのかなと

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