「特別支援学級って、どんな子が入れるの?」
「うちの子は入れるのかな?手続きはどうするの?」
就学を前にして、こんな疑問を持つ親御さんは多いと思います。
この記事では、特別支援学級の入学基準・手続きの流れ・通常学級との違いを、水戸市・茨城県の情報を交えながら解説します。
特別支援学級とは
特別支援学級は、障害のある児童生徒を対象にした少人数の学級です。
小・中学校に設置されており、学級担任が配属され、通常の学級と同じ機能を持ちながら特別の指導を行うことができるようになっています。
高校は義務教育ではないため、特別支援学級は設置されていません。
水戸市の場合、特別支援学級は小学校31校・中学校15校に設置されています。(令和7年4月現在)
「知的障害特別支援学級」「自閉症・情緒障害特別支援学級」があります。
特別支援学級の概念
特別支援学級は、障害を持つ児童生徒の教育を受けるための教育環境です。
障害のある児童生徒には個別の支援が必要であり、特別支援学級ではその支援を提供することが目的となっています。
特別支援学級では、障害の程度や児童生徒のニーズに応じて個別の指導が行われます。
特別支援学級の対象となる障害
「障害のある児童生徒等に対する早期からの一貫した支援について(通知)」での特別支援学級での障害の種類及び程度は以下のとおりです。
| 知的障害者 | 知的発達の遅滞があり,他人との意思疎通に軽度の困難があり日常生活を営むのに一部援助が必要で,社会生活への適応が困難である程度のもの |
| 肢体不自由者 | 補装具によっても歩行や筆記等日常生活における基本的な動作に軽度の困難がある程度のもの |
| 病弱者及び身体虚弱者 | 1)慢性の呼吸器疾患その他疾患の状態が持続的又は間欠的に医療又は生活の管理を必要とする程度のもの 2)身体虚弱の状態が持続的に生活の管理を必要とする程度のもの |
| 弱視者 | 拡大鏡等の使用によっても通常の文字,図形等の視覚による認識が困難な程度のもの |
| 難聴者 | 補聴器等の使用によっても通常の話声を解することが困難な程度のもの |
| 言語障害者 | 口蓋裂,構音器官のまひ等器質的又は機能的な構音障害のある者,吃音等話し言葉におけるリズムの障害のある者,話す,聞く等言語機能の基礎的事項に発達の遅れがある者,その他これに準じる者(これらの障害が主として他の障害に起因するものではない者に限る。)で,その程度が著しいもの |
| 自閉症・情緒障害者 | 1)自閉症又はそれに類するもので,他人との意思疎通及び対人関係の形成が困難である程度のもの 2)主として心理的な要因による選択性かん黙等があるもので,社会生活への適応が困難である程度のもの |
ただし、就学先の学校で対応していない種類もあります。
その場合は希望を出すことで設置や入級が認められる場合もあります。
まずは学校や教育委員会に相談してみましょう。
特別支援学級の入学基準
特別支援学級に入学するためには、いくつかの基準を満たす必要があります。
特別支援学級の対象となる障害種類
特別支援学級の対象となる障害は、7種類です。
- 弱視
- 難聴
- 知的障害
- 肢体不自由
- 病弱・身体虚弱
- 言語障害
- 自閉症・情緒障害
ただし、就学先の学校で対応していない種類もあります。
その場合は希望を出すことで設置や入級が認められる場合もあります。
まずは学校や教育委員会に相談してみましょう。
入学手続きの流れ
特別支援学級に入学するためには、入学手続きが必要です。
まずは学校の担任や管理職に「特別支援学級を検討したい」と相談します。
お住まいの市区町村や県の相談窓口に連絡します。
水戸市の場合は水戸市総合教育研究所に就学相談を申し込みます。
障害やニーズを評価するために、WISC・田中ビネー知能検査・S-M社会生活能力検査などが行われることがあります。
市区町村の修学支援委員会が総合的に判断し、教育委員会から決定通知が出されます。
本人・保護者の意思が尊重されます。
通常の学級からの特別支援学級への転学、あるいは特別支援学級からの普通級(通常の学級)への転学も可能です。
子どもの発達や状況を見ながら柔軟に対応していきます。
特別支援学級と通常の学級との違い
特別支援学級と通常の学級では、教育の進行方法や学級規模、入学基準と教育方法などに違いがあります。
| 特別支援学級 | 通常学級 | |
|---|---|---|
| クラスの人数 | 1クラス8人まで | 20人以上が一般的 |
| 学年構成 | 異学年が同じクラスに在籍 | 同学年で編成 |
| 授業の進め方 | 個別の支援計画に基づいて進める | 全体のカリキュラムに沿って進める |
| 交流学習 | 音楽・体育などは通常学級と合同 | — |
| 自立活動 | あり(社会参加に向けた特別な活動) | なし |
教育の進行方法の違い
特別支援学級では、児童生徒の個々のニーズに応じた個別の指導が行われます。
通常の学級で行われる教育課程をそのまま適用できない場合があるので、障害の程度や学習の進捗に合わせて、特別な学習計画が作成されます。
学校教育法施行規則第138条に則り、小・中学校の教育課程を基本とし「特別の教育課程」を編成します。
各教科の内容
下学年の内容や特別支援学校(知的障害)の各教科の内容に替えることができます。授業時数
各教科・領域等の授業時数は、弾力的な取り扱いができます。ただし、総授業時数は、小・中学校と同じです。自立活動の指導
特別に設けられた領域(自立活動)の指導を取り入れます。「自立活動の指導」については、19ページで説明しています。各教科等を合わせた指導
領域・教科を合わせた指導ができます。14ページ以降で、具体的な指導の形態について説明しています。教科用図書
引用元:特別⽀援学級の教育課程
当該学年の教科書に代えて、他の適切な教科用図書を使用することができます。各地の教科書の展示会等を参考にして、児童生徒の実態に合った教科書を選定するようにします。
特別支援学級でも、音楽や体育など一部の授業は通常学級と一緒に受けます(交流及び共同学習)。
支援級にも通常学級にも居場所ができることで、子どもの世界が広がります。
自立活動について
自立活動は、障害により生じる学びや生活での課題を克服・改善することを目的とした特別支援学級独自の活動です。
生活リズムや自己理解、コミュニケーションなどを通して、社会参加しやすくするためのスキルを育みます。
学級規模と人数の違い
特別支援学級は、通常の学級に比べて人数が限られています。
障害の程度や個々のニーズに合わせて少人数の学級が編成され、児童生徒一人ひとりにより密接なサポートが行える環境が整えられます。
また、通常の学級は同学年で編成されますが、特別支援学級は障害種別に学級編制され、異学年の児童生徒が在籍することになります。
まとめ
特別支援学級について、改めて整理しておきましょう。
- 特別支援学級は7種類の障害を対象にした少人数の学級
- 入学には就学相談→検査・評価→決定通知という流れがある
- 音楽・体育などは通常学級と交流して受ける
- 支援級→通常級、通常級→支援級の転学も可能
「支援級に入れることで子どもが傷つかないか」
「将来に影響しないか」
そんな不安を持つ親御さんも多いと思います。
でも大切なのは、その子が安心して学べる環境を選ぶこと。
一人で悩まず、まず相談してみてください。

