「うちの子、特別支援学級と通級どっちが向いているんだろう?」
こんな悩みを持っていませんか?
- 特別支援学級と通級の違いがよくわからない
- どちらが子どもに合っているか判断できない
- 学校に相談したいけど何を聞けばいいかわからない
- 検査が必要と言われたけど何をするのか不安
- 支援級に入れることで子どもが傷つかないか心配
この記事では、特別支援学級と通級指導教室の違いと、わが家が支援級を選ぶまでの実体験をお伝えします。
同じように悩んでいる親御さんの参考になれば嬉しいです。
特別支援学級と通級指導教室、何が違うの?
まずざっくり2つを比較してみます。
| 特別支援学級 | 通級指導教室 | |
|---|---|---|
| 在籍クラス | 支援学級が在籍クラス | 通常学級が在籍クラス |
| 授業の受け方 | 基本的に支援学級で受ける | 通常学級+週数時間だけ通級 |
| 対象の目安 | 障害の程度がやや重め | 障害の程度が比較的軽め |
| 人数 | 少人数(1クラス8人まで) | 個別または小グループ |
| 設置状況 | ほぼすべての小中学校 | 学校によってない場合も |
ここで大事なのが、設置状況について。
通級は学校によって設置されていない場合があります。
体験談子どもが通っていた学校に通級がありませんでした。それが支援級を選ぶひとつのきっかけになりました。
通級指導教室とは
通級指導教室は、通常の学級に在籍しながら、週に数時間だけ別の教室で個別・小グループの指導を受ける仕組みです。
対象となる障害は、言語障害・自閉症・情緒障害・学習障害(LD)・注意欠陥多動性障害(ADHD)などで、通常の学級でほぼ授業についていけているものの、特定の場面でサポートが必要な子どもが対象になります。
通常学級のお友達との関係を保ちながら、必要なサポートだけを受けられるのが通級の強みです。
水戸市の通級指導教室は、小学校4校・中学校2校に設置されています。(自校・他校通級)
| 言語障害 | 情緒障害 | LD/ADHD | 弱視 | 難聴 |
|---|---|---|---|---|
| 五軒小学校 常磐小学校 | 見川小学校 笠原中学校 | 浜田小学校 第三中学校 | 県立盲学校 | 県立水戸聾学校 |
通級指導教室の設置状況は学校によって異なります。お子さんの学校に通級があるかどうかは、まず担任の先生や学校、市や県の担当課などに直接確認してみてください。



対応できる通級クラスがなかったので、他校の通級に通っていました。
特別支援学級とは
特別支援学級は、障害のある児童生徒を対象にした少人数の学級です。
「知的障害特別支援学級」「自閉症・情緒障害特別支援学級」があります。
小・中学校に設置されており、学級担任が配属され、通常の学級と同じ機能を持ちながら特別の指導を行うことができるようになっています。
ちなみに、高校は義務教育ではないため、特別支援学級は設置されていません。
水戸市の場合、特別支援学級は小学校31校・中学校15校に設置されています。(令和7年4月現在)
体験談:通級がなかったから検査を受けた
男児の母
行き渋りから不登校になりましたが、民生委員の方や先生のサポートがあり、少しずつ学校に足が向かうようになりました。
もともとこだわりの強さやコミュニケーションの難しさなどがあり、通常クラスでの対応が難しい子でした。
学校に相談したところ、子どもが通っていた学校には対応できる通級が設置されていないことがわかりました。
そこで、支援級が適切かどうかを判断するために3つの検査を受けることになりました。
- WISC-Ⅲ(知能検査。得意・不得意のバランスを見る)
- 田中ビネー知能検査V(全体的な知的発達を見る)
- S-M社会生活能力検査(日常生活でどのくらい自立できているかを見る)
結果を踏まえて、本人とも話し合い、最終的に支援級を選びました。
実際に入ってみて、その心配は少しずつ和らいでいきました。
支援級に入ってよかったこと
実際に支援級を経験して感じたのは、本人のペースで通学できることでした。
特別支援学級は1クラス8人までと定められています。
先生が子どもの状態をしっかり見てくれるので、通常学級では埋もれてしまいがちな「今日ちょっと調子悪そう」というサインにも気づいてもらいやすいんです。
勉強でつまずきがあっても、その子に合ったペースと方法で進めてくれます。
「みんなと同じ速さでできない」「できない自分が恥ずかしい」というストレスが減るだけで、黒板に向かう意欲も変わります。
毎年度、個別の教育支援計画が作られるので、学校・家庭・支援機関が連携して子どもを支える体制が整っているのだと思います。


ただ、支援級にいるからといって、すべての時間が別クラスというわけではありません。
音楽や体育など、一部の授業は通常学級と一緒に受けます(交流及び共同学習)。
これがすごく良かったと思っていて、支援級にも通常学級にも居場所ができるんです。
どちらのクラスにも友達ができて、子どもにとってはむしろ世界が広がった感じがしました。
支援級・通級どちらが向いている?
あくまで目安ですが、こんなふうに考えると整理しやすいです。
選ぶポイント
- 通級が向いている子
-
- 通常学級でほぼ授業についていけている
- 特定の場面(コミュニケーション・読み書きなど)だけ苦手がある
- 在籍クラスのお友達との関係を大切にしたい
- 支援級が向いている子
-
- 授業全体についていくことが難しい
- 少人数の環境の方が落ち着いて学べる
- 不登校や登校しぶりがある
- 個別の支援計画が必要なレベルのサポートが必要
支援級・通級のどちらが適切かは、本人・保護者の意向を尊重しながら、市区町村の修学支援委員会が総合的に判断します。最終的には就学先の教育委員会から決定通知が出されます。
相談までの流れ
就学について迷ったら、一人で抱え込まずにまず相談してみてください。
まずは学校の担任の先生に「通級や支援級について相談したい」と伝えましょう。
教育相談・就学相談の担当窓口へ相談しましょう。
水戸市の場合
| 水戸市総合教育研究所 | 茨城県教育研修センター | |
|---|---|---|
| 対象 | 水戸市在住の就学前・在学中の子ども | 幼児・児童・生徒・保護者・教職員 |
| 相談内容 | 就学先(支援級・通級など)の相談 | 不登校・いじめ・家庭や学校生活の悩み |
| 電話 | 029-244-1331 | 0296-71-3870 |
| 受付 | 平日8:30〜17:00 | 平日8:30〜20:00・土曜8:30〜17:00 |
| 特徴 | 就学相談に特化 | より広い悩みに対応・専門家が対応 |
療育手帳を取得したい場合
検査をしていくうえで、療育手帳を取得する場面もあると思います。
療育手帳(知的障害の方が福祉サービスを利用するための手帳)の取得には、児童相談所での判定が必要です。
水戸市の場合
| 相談先 | 電話 | |
|---|---|---|
| 18歳未満 | 茨城県中央児童相談所 (水戸市水府町864-16) | 029-221-4150 |
| 18歳以上 | 茨城県福祉相談センター (水戸市三の丸1-5-38) | 029-221-0800 |
療育手帳の申請・詳細は水戸市の療育手帳交付申請ページをご確認ください。
まとめ
特別支援学級と通級、どちらが正解というわけではありません。
大切なのはその子が安心して学べる環境を選ぶこと。
もし迷っているなら、まず担任の先生や教育委員会の就学相談窓口に相談してみてください。
一人で抱え込まなくて大丈夫です。





